行き詰ってどうにもならなくなると、かえって何とか苦境を打開する道が見出せるものであるという教え。
(創拓社『文芸作品例解 故事ことわざ活用辞典』より引用)
そうそう、これですよ! この格言のように、「もう駄目だ」と思うような苦境を乗り越えてこそ、自身もひと回り大きく成長することができるし、次のステージへ昇ることもできると思うんですよね。
それに、苦境を打開したことが次へとつながる自信にもなります。
しかしですねぇ…。最近は窮してもそのまま逃げちゃう人が多いような気がするんですよ。「私は関係ない」とか「自分はその仕事をする立場にない」とか言ってねぇ…。
う~ん。確かにそういう人もいますけど…。逆に、窮して頑張りすぎちゃって自分をパンクさせちゃう人も多くありませんか?
そうですねぇ。
取り巻く環境は人それぞれでしょうが、まず仕事の大前提は、それが「できる」か「できない」かです。
パンクしてしまうほど抱える仕事は、自分1人では「できない」のだと判断すべきものでしょう。それを見誤ってしまったか、助けを求めるのが遅すぎたのでしょうね。
そ、そんなぁ…。
悲劇的な話ではありますが、一方で仕事は1人だけでできるものではありません。
1人ですべての仕事が片付けられるなら、会社という形態は必要ありませんからね。
誰に何の仕事をふるか、手伝ってもらうか…。周りにいる人員を適材適所に配置して、抱えた仕事をいかに効率よく片付けるか、という風に動くべきだったのではないでしょうか。
む、難しいですよぅ…。窮したときに逃げてばっかじゃ成長できないし、かといってパンクするほど頑張ってもいけないなんて…。こう、「これくらい!」っていう、いいさじ加減はないんですか~?
例えば、能力が3しかない人に、能力が10必要な仕事を頼んだとしましょう。
しかしこの人が窮したところで、残念ながら道は通じないでしょうね。こればっかりは個人の能力の問題ですから…。
正確な「これくらい」なんて基準はもちろん決められませんが、上記のたとえ話に合わせるなら、能力8の人が10の仕事を頼まれたとき、これは頑張りどころではないですかね。
あとちょっと頑張れば何とかなるかも…! くらいのところですか? まぁ、追い詰められたら火事場の馬鹿力も出るかもしれないしなぁ。
そうですね。人は意思の弱い生き物ですから、切羽詰らないとなかなか全力を出すことができないんですよ。
アスリートもそうですが、自分を追い込んで追い込んで初めて、次のステージへ昇ることができるのです。ビジネスの世界だってそれと同じですよ。
大事なのは逃げないこと。一度逃げてしまうと、逃げる味を覚えてしまいますからね。
それと、客観的に「できる」か「できない」かを判断すること。あくまで会社の利益を最優先に考えないといけないのは、ビジネスマンの宿命ですからね。
う~ん、そっかぁ…。退くときと、頑張るときの判断が難しいなぁ。けど、次のステージに昇るためには、まず頑張ってみないことには始まらないよな! よ~し、何はともあれ、頑張ってみるかぁ!
今回のまとめ!!
「もうダメだ!」と思ったときほど頑張りどころ!
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