よい考えも浮かばないのに、いくら時間をかけて考えても無駄なことで、休んでいるのと同じで時間の浪費でしかないということ。碁や将棋で、下手な者の長考をからかって言うことば。
(創拓社『文芸作品例解 故事ことわざ活用辞典』より引用)
全くもってその通り!
一晩考えて答えが出なかったことを1週間・1ヶ月考え続けたって、いい答えなんてそうそう出ませんからね。
えっ、そんなぁ! じゃあどうすればいいんですか?
そんなときは考えが出ないところまでの考えを先輩や上司に相談し、それ以降どう考えればいいのかをアドバイスしてもらえばいいんですよ。これが一番効率的です。
考えが出ないところまでの考え…? 要するに「ここまでは考えたんですが、これから先をどう考えればいいのかわかりません」ってことを伝えればいいんですか?
そうです。
このケースで一番やってはいけないのは、いい考えが出ないことを上司にばれないよう、ズルズルと「考えるふり」を続けることです。「ふり」といっても本人は一生懸命考えているつもりなんでしょうけどね。
ビジネスの世界はタイムイズマネー。何の答えも導けない時間なんて、無駄以外の何物でもありません。
でも…少しは自分で考えないと、いつまでたっても成長できないんじゃないですか?
それはもちろんその通りです。
しかし最初にも言いましたが、答えを導くまでのリミットは一晩。これが妥当なところじゃないでしょうか。ウンウン唸って寝て起きて、通勤の時間にも何も思い浮かばないようなら、上司に相談するようにしましょう。
上司も相談がない以上はうまくいっているものだと認識しています。あとになって「何もできていませんでした」では、ズルズル考えていた時間が長ければ長いほど、傷口も大きくなってしまいますからね。
そっかぁ。ビジネスの世界では、自分のプライドや周りの評価を気にすることよりも、いかに仕事を効率よくこなせるかが大事なんだもんね…。
そうですね。
それに、ただ机の前で考えているよりも、例えば資料を漁るとか、詳しい人に取材をするとか、いい答えを導くための方法は色々あるはずですよ。
同じ「考える」にしても、ただ漫然と自分の頭の中だけで悶々と考えることがないようにしてくださいね。
今回のまとめ!!
ビジネスはタイムイズマネー。考えても答えが出ないことへの見切りは早めにつけましょう!
Copyright © DIGITAL SENSE CO., LTD. All Rights Reserved.