他人の言動のよしあしを見て、自分の振る舞いを反省し、直すべきところは改めよという教え。
(創拓社『文芸作品例解 故事ことわざ活用辞典』より引用)
これはポピュラーなことわざですよね。皆さんも一度は言われたことがあるのではないですか?
しかし最近では、相手の欠点のことにはよく気がつくけれども、それを自分に置き換えて考えることができる人が減ってきたように感じます。
自分を客観的に見ることができていない、ということなのでしょうねぇ。
あー確かに。「あいつは人の話を聞かない」なんて愚痴ってる人に限って、人の話を全然聞かなかったりしますよね。端から見ているこっちとしては「お前が言うか!?」というか「どっちもどっち」って感じで苦笑モノですけど。
それじゃあいつまでたっても進歩しないと、頭ではわかっているんだけどな。ただでさえムカつく奴と同じ欠点が自分にもあるだなんて、考えたくもないよ。
とは言っても、自分にも気づけていない欠点が、きっといっぱいあるんでしょうねぇ…。う~ん、だけど常日頃からそんな立派な心持ちで仕事できていないのが現実かなぁ。
そうですね。確かに難しいことです。
しかし、自分が嫌だと思う他人の言動・態度、それを「自分がしているわけがない」という妄信を捨てて、「自分だって同じかもしれない」と疑いながら省みないと、客観的に自分を見ることはできないのではないでしょうか。
現状を変えようという気がなければ、現状はいつまでたっても変わりません。本当に自分を変えたいなら、客観的に自分を見なくてはいけませんね。
ん~。他人の言動で「ムカつく~!!」って思うことを、気がつかないうちに自分がしていたとして、同じように周りの誰かに自分が「ムカつく~!!」って思われていたら嫌だな。
私も、このままずっとふがいない自分でいたいとは思いません。人から信用されるような人になりたいです。
動機はどうあれ、変わりたいと思うことが大切なんですよ。「小さなことからコツコツ変えていく」のでも、「気づいたときだけ自分を省みる」のでも、何もしないよりは確実に進歩があるはずですからね。
それに「人の振り見て我が振り直せ」は、何も悪いところを改めるばかりではありません。他人の良いところを自分も見習う、という意味も込められているのです。
他人を見ていて素敵だなぁと思うところがあれば、それを自分も真似てみる。そうすれば、悪いところはどんどん直せて、いいところはどんどん取り入れていけるわけですから、いい人間、いいビジネスマンになっていけるんじゃないでしょうか。
そっか~、そうだよね。自分を客観的に見るのはつらい部分もあるけれど、そうしなきゃいい人間、理想の人間へと変わっていけないもんね。人のことを「ムカつく!」って思ったときは、自分のことも省みるようにしよ~っと!
今回のまとめ!!
良いところも悪いところも「人の振り」は勉強だ!!
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