小言社長のビジネス談義小言社長のビジネス談義

過ちて改めざる 是(これ)を過ちと謂(い)う

人が過ちを犯すことはやむを得ないが、過ちと気づいたらすぐに改めるべきで、改めようとしないことこそ真の過ちであるという教え。

(創拓社『文芸作品例解 故事ことわざ活用辞典』より引用)

過ちて改めざる 是を過ちと謂う

過ちに気づいても、すぐに改めないことが本当の過ちである…? え~? そんなの当たり前じゃないですか~! というより、間違ったことに気づいていながら直さないなんて、そんなの完全な居直りですよ! いくらなんでも、そんなことしないでしょー。

それはそうなんですけどね。

でも考えてみてください。あなたの周りには何回も同じ間違いをする人はいませんか?

ことわざの通り過ちを改めていれば、何度も同じミスを犯すなんてこと、そうはないはずなんですけどねぇ。なぜなんでしょうねぇ。

そ、それは…。あっ、でもほら、人間なんですから凡ミスを何度かしちゃうのはしょうがないことなんじゃないですか? ねっ?

…私の知っている限りでは、自分のミスを「凡ミス」とか「イージーミス」「ケアレスミス」と称している人ほど、同じミスを何度も繰り返しますけどねぇ。

うっ…!

そもそも、「凡ミス」や「人間なんだから間違うのはしょうがない」という言葉は、日頃から一生懸命努力している優秀な社員であることを前提にした、他人からの慰めの言葉じゃないのか?

誰も彼もが「人間なんだからしょうがない」なんて言ってちゃ、減らせるミスも減らせないぞ。

そう。少なくとも、「人間なんだから、間違うのはしょうがない」なんてセリフは、ミスを出した張本人が言うことではありませんね。

今回のことわざが伝える教訓は、「自分が間違いを犯してしまったときに、なぜその間違いを犯したのか『考え、検証し、理解する』そこまでして初めて『過ちを改める』ことになるのだよ。」ということです。

ミスや間違いを犯したときに、「人間なんだからしょうがない、でも次からは頑張ろう」なんて反省では甘いんですよ。なぜ間違えてしまったのか、その原因を突き詰めて考えないと、同じミスばかりを繰り返し、一向に成長がないままです。

…そっか…。自分がそこまで考えていたかと聞かれると、胸を張って「はい!」って言えないです…。

自分の軽率な行為、無知、自分が犯した過ちを過ちと認めるのは、人間誰だって嫌ですよね。ついつい言い訳を探してしまったことは誰にだってある経験だと思います。

けれど、過ちの原因について検証し、次に同じ間違いを犯さないようにするためには具体的にどうすればいいのか、その答えを見つけない限り、人は何度だって同じ間違いを繰り返してしまうでしょう。

ビジネスの世界では、同じ過ちを繰り返す人は能力の低い人です。自分がそうならないよう、犯した間違いに対して真摯に向き合い、検証する癖をつけなくてはいけませんね。

はい…! 私、まだまだ甘かったみたいです。今日からは自分を甘やかすような言い訳はしない! ……よう、努力しま~す。あはは。

今回のまとめ!!

ミスに対して言い訳しない!「でも」と「だって」は厳禁です!

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